定年後の健康保険の選択についての解説

貯蓄

みなさん、こんにちは!「お金の味方」です。
本日は、定年退職後の健康保険の選択肢について、最新情報を交えて解説いたします。
※任意継続の途中解約が可能になったことや、保険料の上限額に関する情報も含まれております。
※また、国民健康保険(国保)は前年の所得を基に保険料が算出される点にもご留意ください。

定年後の健康保険の選択肢と最新情報

定年退職後に選べる健康保険は主に3つあります。

①会社の健康保険を「任意継続」する
・ 退職後も最長2年間、会社の健康保険に加入可能。
・ 以前は途中解約ができなかったが、現在は任意で途中解約が可能となりました
・ 保険料は退職時の標準報酬月額を基に計算され、上限額も設定されています。(例:令和7年度の協会けんぽでは上限が32万円)
・ 扶養の概念があるため、配偶者は追加料金なしでカバー可能です。

【こんな方におすすめ】
・ 夫婦の場合、1人分の保険料で済むため有利。
・ 退職後もしばらく収入がある方。

② 国民健康保険(国保)に加入する
・ 住んでいる市区町村が運営する健康保険です。
・ 所得に応じて保険料が決まりますが、計算の基準は「前年の所得」となります。
  → 退職後に収入がゼロになった場合でも、翌年の3月までは前年所得(高い場合)で計算されるため、保険料が高くなる点に注意が必要です。
・ 扶養の概念がないため、夫婦の場合は2人分の保険料が必要です。

【こんな方におすすめ】
・ 退職後すぐに収入が減る方(2年目以降は特に有利)。
・ 独身の方(条件次第では任意継続より有利な場合も)。

③ 配偶者の扶養に入る(配偶者が会社員の場合)
・ 保険料が無料(ただし、収入が一定以下であることが条件)。
・ 年収130万円未満であれば、会社員の配偶者の扶養に入ることが可能です。

【こんな方におすすめ】
・ 退職後の収入が少ない方。
・ 配偶者が会社員で、扶養の条件を満たす方。

どの選択肢が一番お得か?

具体的なケーススタディを以下に示します。

■ ケース1:独身、月額38万円の収入(年収456万円の場合)

【1年目(退職直後)】

保険の種類:任意継続
月額保険料: 約35,000円(2年間固定)

保険の種類:国民健康保険
月額保険料: 約40,000円
※ 前年の所得(456万円)で計算されるため高い!

→ 結論:1年目は「任意継続」の方が安い!

【2年目(収入ゼロの場合)】

保険の種類:任意継続
月額保険料: 約35,000円(固定)

保険の種類:国民健康保険
月額保険料: 約15,000円
※ 前年(退職後)の所得がゼロになるため、保険料が大幅に下がる!

結論:2年目は「国民健康保険」に切り替えた方が圧倒的に安くなります。

切り替えは忘れずに!

■ ケース2:夫婦(配偶者が専業主婦)、月額38万円の収入の場合

【1年目(退職直後)】

保険の種類:任意継続
月額保険料: 約35,000円
※ 扶養が適用されるため、夫婦2人でも追加料金なし!

保険の種類:国民健康保険
月額保険料: 約80,000円
※ 夫婦2人分の保険料が必要、前年所得ベースのため高い!

→ 結論:夫婦の場合、1年目は「任意継続」が圧倒的に有利!

【2年目(収入ゼロの場合)】

保険の種類:任意継続
月額保険料: 約35,000円(固定)

保険の種類:国民健康保険
月額保険料: 約30,000円
※ 前年(退職後)の所得がゼロになるため、保険料が大幅に下がる!

→ 結論:2年目は国民健康保険に切り替えた方が有利な場合があります。

【まとめ & おすすめの選択肢】

■ 独身の場合
・ 1年目は「任意継続」がお得
・ 2年目以降は「国民健康保険」への切り替えがベスト

■ 夫婦の場合(配偶者が専業主婦)
・ 1年目は「任意継続」が圧倒的に有利(扶養適用で1人分の保険料)
・ 2年目以降は国民健康保険に切り替えると保険料が下がる可能性あり

■ もし配偶者が会社員の場合
・ 収入が扶養範囲内(130万円未満)なら、最初から扶養に入るのが最もお得です。(保険料0円)

会社によっては教えてくれない事もあるので、今のうち頭に入れておきましょう。

ちなみに私の場合は任意継続国民健康保険の一年目の差は、なんと!70万差がありました。

知らないで市区町村役場で手続きしてしまうと大きな損失になるので注意してくださいね。

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